お待たせしました
第12回「ゴー宣道場」、
よしりん先生と
道場生(アンケート)の対話でーす
第12回「ゴー宣道場」
『「大地震」有事と国民』の
アンケートを紹介し、回答します。
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◆ 全体として一つの方向性が感じられ、今後の復興に向けて大きな
テーマであるふるさと、地域の再生がうかび上がってきたように感じました。
また設計主義の限界とそれにともなう成長神話、GDP発展への信仰への
疑問が顕現し、地域に根ざした形とグローバリズムから距離をおいて
日本を再生するという方向に向かった方が良いと個人的に感じました。
(39歳・会社員・男性)
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素晴らしい理解ですね。
少なくともこの「ゴー宣道場」には、
言葉が伝わる人たちがいてくれる
ありがたさを感じます。
いつも伝わらないことに
焦燥感を覚えますから。
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◆ 「人命尊重だけで人命は護れるのか?」という問いが印象にのこった。
職務における覚悟、使命感をまっとうして死んでいくという公に求められる
(非常時の)究極の態度がトップを始め戦後民主主義で育った戦後の
我々日本人全体に欠けていると感じた。(26歳・自営業・男性)
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今も死と直面している者が
福島原発にいるのですからね。
放射能が恐いと逃げてる奴らの
ヘタレぶりにはうんざりする。
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◆ 核兵器を持たなくとも、他国の原子力発電所を攻撃するだけで、
核と同じくらいの被害を与えることができるという事実には大変おどろきました。
こういった事実はもっともっとメディアでも報道されるべきだと思います。
(32歳・日本語教師・男性)
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原発を持ってることは
「自殺志願」と同じかもしれない
という疑念も持つべきですよ。
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◆ 私も水(ミネラルウォーター)を何回も買ってしまいました。
自分の行いが鬼子母神と同じであったと、ハッキリ言ってもらえて良かったです。
幼児を育てている責任をしっかり引き受け、人に頼ったり、すぐ不安に流される
頼りない自分を何とかしないといけないと思いました。(38歳・主婦)
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人は弱い。
子供がいるとさらに弱くなる。
弱いから自覚なく人を傷つけ、
邪悪な鬼になる。
強くなければ人に優しくはなれない。
強くなければ公論は創れない。
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◆ 自衛官みな『覚悟』を持ってやっています。
特に自分らの部隊は今、原発近くで活動し、第一原発の中にも
入って現状を見ています。一人でも多く助けたい、そして、放射能との
目に見えないものとの戦い。今はローテーションで回しているのですが、
帰ってきた人達みると、疲労がみえますが、みな笑顔を向けてくれ、
「残っている皆が、大変だよ」と言ってくれます。
そういう心もった連中が、数多くいます。
この身に代えても、守りたいです。(42歳・自衛官・男性)
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原発の中に入って
活動している部隊に所属する
隊員がいたのか
発言してもらえば良かったな。
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◆ 自分は音楽制作の仕事をしています。今回の震災でレコーディングの
仕事が白紙になりました。不謹慎な曲をリリースできなくなったからです。
音楽業界は「不謹慎」を病的なまでに恐れています。一部の方を除き、
沢山のアーティストは沈黙している状態です。
今や「不謹慎」という言葉を武器に言論弾圧されているように感じます。
しかも、その弾圧している人たちは、我々、日本人だと思います。
インターネットの普及により、表現は狭くさせられているのでは
ないでしょうか。(31歳・レコーディングエンジニア・男性)
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音楽業界は特に
政治的発言や政治的表現にナ―バスで、
愛か平和しか歌えないでしょう?
政治的メッセージを曲に込めたら、
幼稚な反戦平和か、
反原発ソングにしかならないし、
そこが日本のミュージシャンの
情けないところですよ。
「大衆に好かれたい、
嫌われたんじゃ商売にならない」
という感覚を捨てる勇気は
音楽業界にはないでしょう。
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◆ 今回の震災と原発問題について議論することで、政府の対応や
今後の国づくり、経済と人との関わりなどの次元の高いお話をされながら、
被災地から来られて現場の現実をご説明、ご報告を頂いた方々の
気持ち(心)を聞かせて頂き、まことにありがとうございます。
それらの「言葉」と「心」はよく伝わってきました。
「会話を広げる国づくり」という表現はよかったと思います。
(45歳・日本映画の紹介、配給・男性=パリ在住)
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このフランス人の男性は、
『ゴーマニズム宣言』の日本語が
とてもわかり易いのだそうです。
『わしズム』のわしの巻頭言に、
いっぱい傍線が引いてありました。
日本人の妻に『ゴー宣』を薦めたのも
彼だそうです。
今回「ゴー宣道場」に参加してくれた動機が
応募はがきに書いてあったのですが、
「妻が楽しんでいる姿を見たいので」
なんて書いてありました。
言うよね〜〜〜〜〜〜。
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◆ 「今後復興していくにあたって、どのような方向に進んでいくか」
という話題についてですが、みんな『三丁目の夕日』などを見て
「あの頃はいい時代だった」なんて言うんだったら、今より多少
不便になっても人と人とのつながりがあれば全然大丈夫だと
思うんですけどね。
(質疑応答で)父が指名されたのでおどろきました。
父もふくめて4名の方の話はとても具体的で、
道場に来た人のためになると思います。(12歳・中学生・女性)
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政治家志望の天才少女は父親を激励し、
「いい意見を言ってるんだから、
もっと堂々と発言しなきゃ」
とアドバイスしていました。
父親は繊細。娘は大胆。
いい親子関係だな〜〜〜。
わしもこんな娘が欲しかった。
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◆ Kさんの現場から発せられた言葉と自己分析、
愛に満ちた感情の吐露には感動しました(36歳・会社員・男性)
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このKさんが天才少女の父親です。
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◆ 田上さんの民間防衛の発想が新鮮でした。
考えつきませんでしたし、本来人間の営みの始まりは、
そこが原点だったと気付きました。(41歳・バイク便・男性)
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田上氏は、今回、
わしの東北取材の協力を申し出てくれ、
車を運転してくれて大変役に立ちました。
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◆ G氏、最後の神社が残っていたという話はとても感動しました。
東北の復興には必ず地元民の視点が必要です。(23歳・大学生・男性)
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日本人のパトリオティズムを
途絶えさせてはなりません。
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◆ 盛岡の方の現場でのお話は感銘を受けました。
「話せば分る」面が大いにあるのが日本人なんだと再認識です。
我欲に走らず、弱者を思いやる買い物をお店側から呼びかけた、
そしてそれに応じる客が多かったというのにうれしくなりました。
(56歳・派遣社員・女性)
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「話せば分かる」面はありますが、
大衆はマスになると制御が効きません。
だから福島の人たちへの
差別まで発生するのです。
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◆ それにしても笹さんの司会力は相変わらずすばらしいですね。
ともすれば散文的になって方向性に定まりにくくなりがちな
出席者の発言を、さらりとまとめておられる。(25歳・公務員・男性)
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同感です。
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◆ 切通さんがテレビのことで「番組に流すのにもいちいち許可を
とらないといけない。津波に流された人には許可をとれないから
映さない。これではオーダーメード社会だ」と言っていたが、
本当にその通りだと思った。
小林さんが「近代文明そのものが、リスクがつきもの」と言うのも、
改めてそうだと思った。気づく事ができて良かった。
(24歳・福祉職員・男性)
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個人情報保護とか、
面倒な社会になったもんだ。
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◆ 高森先生が最後に話して下さった天皇陛下の話で、
停電が中止になっても、毎日同じ時間に停電をしている、という
すごく感動的な話を聞けてとてもよかったです。
そして本当に天皇陛下はすばらしい方だと改めて思いました。
それから小林先生が話して下さった自衛隊の話で、
確かに今回の救護でみんなから見直されましたが、
もう一方の敵と戦うためなら人を殺さなければならないという
部分ではみんなはどう思うのかな?って思いました。
でも私は自分の国を救うためなら仕方がないことだと思います。
(19歳・大学生・女性)
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未だにマックス・ウェーバーの
社会学の用語としての「暴力装置」を、
民主党の議員が言ったというだけで、
「言葉狩り」しようとしてる
保守系マスコミ・言論人が
跡を絶たないのだから、
劣化してるよまったく。
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◆ 堀辺師範の、日本は全体で有機体として成立し、個々ばらばらでは
成り立たないという話は印象に残った。そしてそれを束ねる存在が
皇室なのだということも、より強く感じられた。(39歳・会社員・男性)
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しかし昨日のニュースで、
一国の首相に平然と面前で
文句言ってのける
被災者の姿を見ましたが、
あれにもわしは疑問を持ちます。
多分、保守系マスコミ・言論人は
大喝采でしょうが。
わしとて菅政権は
頼りないと思っていますが、
あのような民主主義者の態度には
不快感を持つのです。
それでは有機体としての結束力が、
天皇親政で発揮されるでしょうか?
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◆ 「近代」について考え直してみること、「民主主義」の弱みなど、
この地震がなければ、また道場がなければ、考えが及びませんでした。
まだまだもっと考えてみないと、どういう社会のカタチが日本の将来にとって
良いのか明確に描けませんが、考え始める動機になりました。
(33歳・会社員・女性)
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嬉しいなあ。
思想することの大事さに
気付いてくれる人が出てくることは。
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◆ 小林先生が最後におっしゃった「『日本人』と『日本国民』を
使い分けないといけない」はまさにその通りだと思いました。
私の中にも「日本人」と「日本国民」の2つの顔が存在しています。
日本人、日本国民として、今後の日本をどうすべきか、
今回の地震が教えてくれたような気が致します。
(24歳・サービス業・女性)
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これ、今の言論人の質を判定する
重要なキーワードになると思うんだよね。